世界で最も競技人口の多いスポーツは "チェス" だという話
ども、スポーツ大好きぬら ひかる(@hikaru_nura)です。
皆さんは世界で最も競技人口の多いスポーツをご存じでしょうか?
サッカー、野球、ラグビー…この辺りを思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、残念ながらどれも正解ではありません。
実は、意外すぎるスポーツが競技人口1位なんです。
世界で最も競技人口が多いのは〇〇〇!!
最も競技人口の多いスポーツとはなにか?
結論から行きましょう。
チェス です。
「は?」と思った方、ちょっと一旦落ち着いてください。
わかります。チェスは一般的に『ゲーム(遊び)』に分類されますからね。
ではなぜ、チェスが世界で最も競技人口の多いスポーツなのか?
しっかり解説していきたいと思います。
競技人口の数え方
競技人口と言うのは何を基準にするかで大きく数字が変わってきます。
プレーできる人口なのか?
連盟に加盟している人数なのか?
そもそも、どこまでをスポーツとするのか?
ウォーキングはスポーツでしょうか?
「ウォーキング」をスポーツとみなし、プレーできる人数を競技人口とするのならば、最も競技人口が多いスポーツはウォーキングになってしまいます。
「最も競技人口の多いスポーツ」と言っても、基準1つで答えは変わってしまうんです。
一般的な競技人口ランキング
現在、一般的に言われている競技人口ランキングがこちらになります。
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バスケットボール(4億5000万人)
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サッカー(2億5000万人)
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クリケット(1億数千万人)
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テニス(1億1000万人)
参考:競技人口が最も多いスポーツ | ブックカフェ読書会東京
世界で最も競技人口の多いスポーツはバスケットボールです。
意外に感じるかもしれませんが、女性プレイヤーの多さが一因です。
日本でも、バスケットの競技人口はとても多いですね。
正直、少しいい加減…
このランキングを見てバスケット以上に「えっ?」と思うのは3位のクリケットだと思います。日本では馴染みのないスポーツですね。
類似する競技として『野球』がありますが、ヨーロッパではクリケットの方が圧倒的に普及しています。英語の教科書にも出てくるので名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただ、クリケットの競技人口は、「人口が12億万人もいるインドで人気なのだから競技人口も多いはず」という推測で出された数字らしいので、かなり曖昧なんです。
前述しましたが、競技人口の数え方は基準1つでコロコロ変わりますし、結構いい加減に数えていたりするので本当にアテになりません。
チェスはスポーツ??
『なぜチェスが競技人口の最も多いスポーツなのか?』に話を戻しましょう。
皆さんはマインドスポーツというジャンルをご存じでしょうか?
マインドスポーツ(頭脳スポーツ)
スポーツにはフィジカルスポーツ(例:野球・サッカー)とマインドスポーツ(例:将棋・チェス)という種類があります。
将棋・囲碁・チェスは、マインドスポーツに分類されるのです。
マインドスポーツの代表格は間違いなくチェスでしょう。
日本には将棋があるのであまり普及していませんが、世界的に見ればチェスの普及率は非常に高いのです。
つまり、チェスは最も普及しているマインドスポーツと言えます。
チェスはIOCにも加盟している
チェスは列記としたスポーツとしてIOC(国際オリンピック委員会)にも認められています。
チェスはスポーツとして認知されているのです。
マインドスポーツを『スポーツ』として認識していない日本のほうが稀な存在と言えるかもしれません。
国際チェス連盟の憲章には「チェスはスポーツと科学的思考と芸術の諸要素による最も古い歴史を持つ知的文化的競技である」書かれています。また1999年の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で、世界のメジャースポーツ30種の中に加えられ、国際チェス連盟はIOC加盟団体となりました。
引用:JOC - 競技紹介
チェスのルールと制度は世界共通。世界統一組織としてチェス連盟FIDEが有り、IOC及びUNESCOからスポーツ国際組織としての承認を受けている。FIDEはオリンピックスポーツ各種団体の集まるスイス・ローザンヌ市に本部を置き、加盟国の数の多さではFIFAサッカーにならんで他のスポーツに大差をつけている。
引用:チェスは考えるスポーツ
チェスの競技人口は7億人!
チェスの愛好者(競技者)は約7億人と言われています。世界で最も親しまれているゲームの1つですから、当然といえる数字です。
ここで思い出してください。
競技人口が最多とされるバスケットボールは4億5000万人でした。
チェスは、立派なスポーツです。競技人口は7億人と言われています。
世界で最も競技人口の多いスポーツはチェスなのです。
チェスがそこまで普及しておらず、マインドスポーツをスポーツとして認識していない日本人からすると意外ですよね。
最も競技人口が多いのはチェス!
もちろん、「マインドスポーツとフィジカルスポーツを混ぜて考えたらダメだろ!」という意見はあります。最初に述べたように、基準1つで大きく順位は入れ替わりますし、クリケットのように曖昧な数字が多いことも事実です。
しかし、今回の記事で皆さんに覚えておいて欲しいのは、『マインドスポーツ』というスポーツのジャンルが存在すること、マインドスポーツの代表格であるチェスはIOCにも加盟している立派なスポーツであるということです。
日本はマインドスポーツが浸透していなかったり、チェスよりも将棋が普及していたり、世界的には普及していない野球が1番人気だったりと、独特なスポーツ文化を持っているんですね。
この記事を1つの豆知識として覚えておいてくれたら嬉しいです。
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