僕が美容皮膚科でのニキビ治療をやめた3つの理由
2016年の10月からニキビ治療のために美容皮膚科へ通院していました。
しかし、2017年の11月で通院を止めました。
この記事では、美容皮膚科でのニキビ治療を1年でやめた理由についてお話をしようと思います。ちなみに、ニキビは改善しませんでした。
「美容皮膚科ってどうなの?」と思っている方、現在進行形で美容皮膚科に通院している方に読んでほしい内容です。
- 理由① ニキビが思うように治らなくなった
- 理由② 「薬を止めたら再発する」から
- 理由③ 自分の肌に合わなかったから
- 美容皮膚科は本当に信用していいのか?
- ※追記。ニキビの薬は悪化する!?
- 結論:美容皮膚科へは行こう!不信感を持ったら別の病院へ
理由① ニキビが思うように治らなくなった
僕が美容皮膚科に通うのを止めてしまった理由の1つ。
単刀直入に言うと『ニキビが思うように治らなかったから』です。
改善が見られたのは最初の3ヶ月のみ。
途中からはニキビが悪化していきました。
一番の悩みだった口周りのニキビは明らかに増え、薬を塗った翌日の方が酷くなることもありました。
先生に相談しても、より強いニキビの薬を処方されるだけ。最終的には、「やれるだけの治療はしているんだけどな…」「男の人は髭を剃るから口周りは仕方ない」と諦めに近いことを言われました。
改善どころか悪化しているにも関わらず、薬以外の変化を加えようとしない美容皮膚科の先生に失望し、通院を止めることにしました。
理由② 「薬を止めたら再発する」から
僕の最終目標は、ニキビができにくい肌になることです。
しかし、美容皮膚科の先生からは、「薬を塗って一時的にニキビが無くなっても、薬を止めたらまた再発するんだよね」と言われました。
つまり、今やっているニキビ治療は根本的な解決ではなく、薬によってニキビができない状態を保っている『対処療法』だったのです。
ニキビができにくい状態を維持しながら、体質改善などを行ってニキビの原因を改善する、という考えもあります。
しかし、担当の先生は食事やスキンケアに関する指導を一切してくれませんでした。
「チョコレートばっかり食べてたってニキビができない人はいるからねぇ」「睡眠不足も、極端じゃなければそんなに問題ない」と普段の生活はニキビに影響がないような発言までしていました。
根本的な改善を目的にしていた僕に対して、薬による対処療法の継続を考えていた先生。双方の目的の違いが、美容皮膚科への通院を止めた理由の1つです。
理由③ 自分の肌に合わなかったから
美容皮膚科では、自宅でのニキビケアに関する説明を受けました。
特徴的だったのは、「保湿クリームは30分に1回塗りなさい。1日10回以上が目標」と言われたことです。
正直、そんなにたくさん保湿していいのか? と不安でした。
しかし、結果が出るなら文句はありません。
僕は言われた通り、小まめに保湿するようにしました。
結果は、残念なものでした。
塗れば塗るほどニキビが増えるし、肌がヒリヒリしたのです。
クリームで脂ぎった顔はテカテカ。手で触るとヌルッとした感触があり、スマホの画面に油が付く……
先生にコレを相談すると、「治療なんだから、見た目とか肌触りにこだわっている場合ではない」と言われました。「まぁそうなのかな…」と何となく納得をしましたが、やはり肌の状態は悪くなっていきます。
僕は先生の指示を無視して、クリームの量をかなり少なくしてみました。
すると、ニキビも肌のヒリヒリ感もテカりもヌルつきもマシになったのです。
「これまでのニキビは保湿クリームが原因だったのでは?」
思い立って油分の少ない保湿ジェルを使ってみたところ、ニキビは減り、肌も柔らかくなった気がしました。
特にフェイスラインのニキビは一気に改善しました。保湿クリームの油分がニキビの原因だった可能性は高いと思っています。
あくまで自己分析ですが、油分の多い保湿クリームを大量に使うことは、僕の肌に合わなかったようです。
思えば先生は、肌を観察したり、状態について詳しく聞くことは1度もありませんでした。
「僕の状態や肌質に合った治療を提案しているのではなく、教科書通りの治療をしているだけなんだな」と思った結果、美容皮膚科に通うのを止めました。
美容皮膚科は本当に信用していいのか?
実際に美容皮膚科に行くまで、病院の先生はニキビに対するあらゆる知識を持っているものだと思っていました。
僕の肌を見て、僕の肌に合った治療をしてくれるのだと信じてしました。
しかし、現実は違うようです。
患者の肌を見て、ニキビの状況を見て、適切な処置をしてくれる先生ばかりではありません。ニキビという症状を一括りにし、教科書通りの対処をするだけです。
結果が出る人もいると思います。僕を担当してくれた先生は、新聞に掲載されるほどの『ニキビ治療のスペシャリスト』として有名でした。多くのニキビ患者を救ってきたことは事実だと思います。
しかし、思うような結果が出なかったとき、彼らはプランB・Cを持っていない気がしました。少なくとも、僕の担当美容皮膚科医はそうでした。
患者の症状に合わせた適切な処置をするのではなく、病院のやり方を患者に押し付けて「効果が出なければ知りません」というスタンスです。
病院によってニキビに対する考え方、対処法は違います。
患者に合った治療をしてくれる病院を探す必要があると思います。
本気でニキビを治したいなら、1つの美容皮膚科に執着するのではなく、不安や疑問を感じた時点で複数の先生に診てもらうべきなのかもしれません。
※追記。ニキビの薬は悪化する!?
美容を教える化学の先生ことかずのすけさんが、ブログでニキビへの対処法についてこんなことを語っていました。
ニキビの成因にアクネ菌などの皮膚常在菌の繁殖が絡むことから、 強力な殺菌剤や抗菌剤を含んだ洗顔料や化粧水が販売されています。
(アク○ス・○ロアクティブなど)
しかし、先ほども言ったように皮膚常在菌は悪玉細菌ではなく、 ヒトの肌を正常な状態に保つためには無くてはならないものです。
これを殺菌するとどうなるかと言えば、ニキビ以外の皮膚疾患を発症したり、炎症を起こしてしまったり、皮膚の乾燥を招いたりと、さらに酷い症状を誘発しかねません。
今あるニキビだけを治す為には有効な手立てですが、これでは一時治ったとしても正常な肌の状態ではないためすぐに再発してしまいます。
ニキビに対して殺菌・抗菌は、よほどの事情がない限り行うべきではありません。
引用:“ニキビは皮膚科へ”のウソ ~正しいニキビへの対策とは(後編)~ | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
僕は殺菌やピーリング効果のあるニキビ治療薬を使っていたのですが、最初の数か月は効果を感じたものの、途中からは悪化して、むしろニキビがデキやすくなっていると感じました。
自己判断で薬を止めたところ状態が落ち着いたので、明らかに薬が原因で肌が荒れていたと思います。
かずのすけさんのブログを読んだとき、「やっぱりそうだよね!」と強く頷きました。
悪化しているニキビに対して美容皮膚科のとった行動は、より強力な薬を処方することだったので、今考えると恐ろしいです…
結局、治療薬は一時的にニキビを無くすものであって、予防目的で長期間使用することは肌状態の悪化に繋がるということです。
ニキビを根本から治そうと思うのなら、正しいスキンケア、睡眠食事などの習慣を正していく必要があることは間違いなさそうです。
結論:美容皮膚科へは行こう!不信感を持ったら別の病院へ
僕は、「美容皮膚科は意味がない」と言っているわけではありません。
0からニキビを治していこうと思ったら、最初は美容皮膚科に行くべきだと思います。
最も怖いのは、間違ったセルフケアでニキビを悪化させることです。
僕自身も、美容皮膚科に行ったことで、多くのニキビは消えていきました。部分的に悪化したり繰り返したりしていたので見切りをつけましたが、効果が無かったわけではありません。
『ニキビができたら、まずは美容皮膚科に行くべき』という考えに今も変わりません。
ただ、あまり美容皮膚科医を信用しすぎないことです。
根本的な解決を目指すなら、普段のスキンケアを見直し時間をかけてニキビの根本原因を改善していくことが必要です。
その為の勉強を怠ってはいけないと思います。皮膚科で先生にスキンケアや食事について質問してみるのもいいかもしれません。(僕の担当医は適当な返答でしたが…)
美容皮膚科に行けば、ニキビが改善するかもしれません。しかし、絶対ではありません。もし、自分が思っているようにニキビが改善しなかったり、担当医の対応に誠意が感じられなければ他の病院を受診したほうが良いかもしれません。
※この記事は皮膚科を選ぶとき参考になると思ったのでリンクを貼っておきます。