お風呂で眠くなる人っている?警告!それ睡眠じゃなくて失神です
最近、湯船に浸かると眠くなります。
お風呂から出れば寝るだけですし、眠くなることは都合の良いことだと思っていました。
しかし、お風呂から出ると眠気が吹っ飛んでしまいます。「あの眠気はどこ!?」 と眠気を探してさ迷い歩く毎日です。
昔から、湯船の中で寝てしまうことがありました。お湯が鼻に入って目を覚ますなんてことは日常茶飯。
母親もよく、「お風呂で寝ちゃった〜」と言っていました。僕の中でお風呂で寝てしまうことはは『あるある』だと思っていたんです。
でも、最近はおかしい……
風呂に入った時だけ異常に眠くなる。
気になったので、お風呂で寝てしまう現象について調べてみました。
すると…衝撃的な事実が…わかりました…
結論を言うと『お風呂で寝る』ということは・・・
失神です
お風呂で眠くなるのは睡眠ではなく失神
『お風呂 眠くなる』で検索すると、いくらでも情報はでてきます。
まず、「眠くなる」ということは具体的にどういうことかと言いますと…
眠気とは「筋肉の緊張がほぐれ、心拍数が減少し、
脳が睡眠物質メラトニンを分泌し、人体により効率的な休息をあたえる」という現象です。
『効率的な休息』これが睡眠です。
では、失神とはどういうことかという…
失神(しっしん、syncope; シンコピー)とは、
大脳皮質全体あるいは脳幹の血流が瞬間的に遮断されることによっておこる
一過性の瞬間的な意識消失発作である。
通常は数分で回復し、意識障害などの後遺症を起こすことはない。
『脳の血流が遮断されることによって起こる瞬間的な意識消失発作』これが失神です。
では、お風呂で眠くなるのはどういう理屈かというと…
血圧の変化に伴う一種の意識喪失によるものと考えられる。
入浴時には血圧の急激な上昇が起こり、
しばらくすると体温が上がり過ぎないように血管が拡張し血圧が下がる。
お風呂での血圧降下による脳の虚血は、立ちくらみと同じようなメカニズムである。
わかりにくいので、もう少し簡単に説明すると…
- お風呂に入る(湯船に浸かる)
- 温かいので血管が拡張する。(体の温度を一定に保とうとする体の機能)
- 血管が拡張すると、血圧が下がる
- 血圧が下がると、脳への血流量が下がる。(つまり、脳に十分な血液が流れなくなる)
- 脳で血液が不足すると、立ちくらみと同じように気持ちよくなる。(意識障害の始まり)
- 気持ちよくなってくるとあっと言う間に気を失う。
- 数時間後、お風呂の温度も下がり、血圧も上昇すると脳に血液が戻ってきて、意識を取り戻す。
ということです。お風呂で眠くなるのは、睡眠ではなく、立ちくらみや失神に近いことがお分かり頂けると思います。
血圧の急激な上下があると、突然死に至るケースも珍しくありません。
これを知ると、母親がお風呂から出てくるのが遅いと心配になります。お風呂で眠くなる人は命の危険もあるので、本当に注意が必要ですよ。
お風呂で失神しないために注意すべきこと
- 温度は38度~41度で
- 入浴時間は15分程度
- 高血圧の人は半身浴
- 飲酒後には入浴しない
- 深夜・起床後2時間は入浴しない
- コップ一杯の水分を飲んでから入る
- 立ち上がるときはゆっくりと
つまり、『朝一番でお酒を飲み、直後に42度以上のお湯に20分以上肩まで浸かって、跳ねるように湯船を飛び出す高血圧な人』は、お風呂で死亡するリスクが非常に高いということになります。
お風呂で寝てしまう方は、自分の入浴法に問題がないか確認してみてください。
僕の場合は、深夜に入ることが原因かもしれませんね……
※2021年10月追記
この記事を書いてからかなりの日数が経ちますが、お風呂で眠くなることは全くと言っていいほど無くなりました。理由としては、お風呂の前に水分補給すふ。遅くとも23時にはお風呂に入る。などを徹底しているからだと思われます。
日本人にとってお風呂は欠かせないリラックスタイムです。しかし、1つ入浴方法を間違えると危険な行為になってしまいます。
有意義で安全なバスタイムを過ごす為にも、「お風呂の中で眠ってしまう」という人は自らの入浴方法を改めて見直してみてください。
同時に家族にも正しい入浴方法を教えてあげてください。
お風呂トラブルが起こらないよう未然に予防していきましょう!