ぬらブロ

ダメなオトナの雑記ブログ(ライフハック)

【ボクシング】村田選手が判定負けになった理由【村田諒太 vs アッサン・エンダム】

f:id:nurahikaru:20170521160010j:plain

ロンドン五輪金メダリストでもある村田諒太選手が、フランスのアッサン・エンダム選手とのWBA世界ミドル級王座決定戦に挑みました。

この試合の判定が物議をかもしています。

 

試合内容を見る限り村田選手が圧倒していたいように見えました。

しかし、3人のジャッジは2-1(112-116、117-111、112-115)でエンダム選手を世界チャンピオンとしました。

 

試合後、多くの人が判定に違和感を覚え、疑惑を主張しています。

ただ、2人のジャッジにもエンダム選手を支持した理由があるはずです。

 

元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二さんは、判定に納得がいかないとしながらも、このような見解を述べています。

 

有効打という点では村田が勝っていたが、2人のジャッジがエンダムを支持したことを見ると、敗因はおそらく手数が少なすぎたことだろう。熱くならず、ガードを固めて冷静に戦い、逃げる相手にプレッシャーをかけていたが、2人のジャッジはそう見てくれなかった 

引用:竹原慎二氏が村田の敗因分析「手数が少なすぎた」「最後まで倒す気持ちなければ」 

 

また勝者であるエンダム選手はジャッジの妥当性を主張しています。

 

手数も、ジャブも、コンビネーションも自分の方が上回っていたのではないか 

引用:村田に判定勝ちエンダム「手数もジャブも自分が上」 - ボクシング : 日刊スポーツ

 

試合終了直後、エンダム選手が勝利を確信するような仕草を見せていたのは、手数で上回りポイントをとっている確信があったからでしょう。

『手数』では圧倒的にエンダム選手

竹原さんやエンダム選手の言うように、『手数』に注目して試合を見返してみると、リアルタイムで見ていたときとは違う印象を受けました。

エンダム選手のほうが圧倒的に手を出していますし、ガードの上からでもパンチを当てています。リズムも良く、会場に響く打撃音からは重量級の魅力が伝わってきました。

 

対して村田選手は、序盤はほとんど手を出しません。

1Rにいたっては1分30秒すぎまでパンチを打ちませんでした。

4Rで村田選手がダウンを奪い、その後も有効なパンチを打ち込んではいますが、まったく手を出さない時間帯もあります。

エンダム選手はダメージを受けながらも絶えず手を出し続けていた印象です。

 

「手数でも村田が勝っていた!」という意見も少なからず目にしましたが、それは贔屓目すぎるでしょう。

 

結果的にではありますが、エンダム選手はジャッジの基準を理解し、『勝てる戦い方』をしたことになります。

対して村田選手は、『判定になったら不利』な戦い方を選んでいたのかもしれません。

 

ラスベガスでは普通の判定?

「村田選手があれだけ有効打を入れていたのに、手数だけで判定勝ちなんておかしい!」

という意見が日本国内では大半ですが、エンターテイメントの観点から言うとそうでもないようです。 

Yahoo知恵袋の村田選手の敗因についての質問にこんな返答がありました。

 

手数が少な過ぎです。これではボクシングの試合として成立しません。

(中略)

ボクシングは上級者になるほどパンチを出す瞬間が最も隙が出来るので、警戒心が強いと手が出せなくなります。しかしお互いがそうだと両者ともパンチが出せないままラウンドだけを重ねてしまいます。これがラスベガスなら大ブーイングで、今日の村田選手の戦い方は本来は取ってはいけない作戦です。その点、相手は被弾を恐れず手を出し続けた点が評価されたのでしょう。 

引用:村田諒太はどうして判定負けなんでしょうか?WBAのルール?ジャッジミス?見てい... - Yahoo!知恵袋

 

このコメントが的確なのか、僕にはわかりません。

しかし、ボクシングは1つのエンターテイメントです。

積極的に手を出して観客を沸かせることも重要でしょう。

このような価値観から言えば、エンダム選手を支持するジャッジがいても不思議ではないかもしれません。

 

正直、ボクは村田選手のボクシングよりもエンダム選手のほうに魅力を感じました。

リズムよくパンチを出す姿は僕の想像するボクサー像そのものでしたから。

 

最大の問題!判定がバラバラな理由は?

今回、3人のジャッジが全員エンダム選手を支持していれば、ここまで大きな騒動にはならなかったでしょう。

最大の問題は、米国のジャッジが【117-110】の大差で村田選手を支持し、パナマ出身のジャッジが【111-116】の大差でエンダム選手を支持していることです。

同じ基準で試合を見ているなら、個人差はあってもここまで正反対な採点にはならないですよね?

 

WBAの会長は異例の声明を発表しています。

 

私は公正な採点が下すことができないスポーツに怒りと不満を覚える。私の採点では村田が117―110で勝っていた。村田諒太と帝拳プロモーション、日本のボクシングファンにお詫びしたい。ひどい判定がもたらすダメージをどう回復させたらいいか、言葉が見つからない。 

引用:WBA会長、村田―エンダム再戦指令 ツイッターで「怒りと謝罪」表明 

このようなこと(ジャッジの採点にバラつきがあったこと)が起こって当惑している。我々は(ジャッジの)トレーニングと検定にとても時間を費やしているのだから 

引用:海外メディアも村田諒太の不可解判定負けを「判定に疑問」と報道 

 

エンダム選手を支持した2人のジャッジは、WBAの基準にのっとった採点をしていなかったことがわかります。

なぜ彼らは、個人的な判断による採点をしてWBAの方針を裏切るような行為をしたのでしょうか?

 

エンダム陣営がジャッジを買収していた?

不可解な判定があると、「買収じゃないか!」と声を上げる人がいます。

本来、このような疑いは持ちたくはないのですが・・・

今回だけはありえない話ではない気がします。

あの会場で『手数重視の採点』をしていたのは、2人のジャッジとエンダム陣営だけだからです。

 「手数重視で採点してくれ」と裏で交渉していた可能性は否定できません。

 

 基準を明確にしクリーンな採点を!

今回の問題は、採点基準が明確ではなかったことです。

村田陣営とエンダム陣営では採点に対して全く違う見解を持っていましたし、ジャッジの間でも考え方が違いました。

 

明確な基準を示さなければ、採点競技はどんどん疑惑に侵されていきます。

今後、採点による犠牲者を出さないためにも、採点基準を全世界へ明確にし、見る側も含めて基準を統一化していくことが重要だと思います。

 

村田選手が今回の試合に多くのモノを賭けてきたことは想像に難しくありません。それだけに、不完全燃焼な結果になってしまったことは残念です。

精神的に難しい時間を過ごすことにはなると思いますが、なんとか再起して、今度こそチャンピオンベルトを巻いてほしいですね。